執筆者:MrMocchy
はじめに
この文章はOUCCアドベントカレンダー2021の12/21のものです。
前回はtakuemonさんのMixamoのススメです。
これが自分のはじめてのブログ記事になります。
調べものの際によく出てくるブログをまねる感じで書くつもりです。
暖かい目でご覧ください。
ローポリ
自分はノートパソコンしか持っていないのですが、3Dゲームは重いのばっかりで興味をもったやつの多くは必要スペックを満たせずに断念していたりします。
しかし、ある程度のグラフィックでも快適に遊べるものもあります。まあゲーム性自体がシンプルだってのもありますが、その多くは(たぶん)ローポリです。
ローポリとは、ロー・ポリゴンの略で、少ないポリゴン(=面)でできた、ざっくり言えば精巧でない3Dモデルを形容する言葉です。
それを綺麗に見せるためにテクスチャやシェーダーに力を入れているようなのですが、本記事のメインはローポリです。
エンティティを大量に配置するゲームを作る際、クオリティより数を必要とする際、その他とにかく軽くしたい際、ローポリは非常に有効です。
カメ
さて、ローポリについて話すとなれば何かの3Dモデルを用意する必要がありますが、なぜでしょうか、カメを作ろうと思いました。甲羅にポリゴン感があるからでしょうか。
「カメ 3Dモデル」などと検索してみてください。精巧なカメの画像がたくさん見つかると思います。手足や頭の曲線、皺、甲羅の凸凹感。重そうですね。
そこで自分が作ったカメがこちらです。
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シンプルですね。5分で作れそうです。15分ぐらいで作りました。
しかし、このモノクロでもカメ、それもリクガメでもウミガメでもない、ミドリガメのようなカメだと分かります。
画像の左上にあるのがこれの三角面数などの情報です。比較対象は後に出しますが、基本的にこれが少ない=データ量が小さい=描画が軽いということになります。
ちなみに、もっとローポリにすることも可能です。それがこちら。

もはやカメだとも言われなければ分からなさそう…ですかね?よく見ればカメだとは思いますが。
ですがテクスチャを設定するだけで、随分と分かりやすくなるものです。現に、2色のべた塗りでも、
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ほら、カメです(断言)。
先ほども述べましたが、モデルの精巧さだけでなく、このテクスチャにこだわることでもより正確なカメを表現することができます。
ただ、自分個人の意見としては、このような極端なローポリのモデルは、同じく極端に単純なモデル、パステルカラーなイメージの少ない色数といった感じのデザインで統一し、かわいい方向にした方が好きですね。
ウサギ
カメときたらウサギです。
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誰が見てもウサギ、かは分かりませんが、多くの人はウサギだと言ってくれるでしょう。
これもさらにローポリにしようとしたのですが、なかなかうまいこと行きませんでした。
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とりあえず鼻先を小さくするとして、やはり胴体がネックですね()。これが限界な気がします。
なので、逆に精巧に作ってみることにしました。
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なにかがおかしい。犬でもない。なにかこう、いそうでいないようなクリーチャーができました。
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できました。口の周りを膨らませたらウサギっぽくなりました。あとは草を咥えさせたら完全にウサギです。
色と背景を付けるとこうなります。

完成。
ここで見てもらいたいのが、2つ上の画像の左上の数字。…潰れてますね。こちらです。
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そして先ほどのカメの数字をご覧ください。
ローポリの偉大さが分かっていただけたのではないでしょうか。
おわりに
まとめ:ローポリは軽い。作るのは非常に楽。かわいい。
ご覧いただきありがとうございました。
次回のOUCCアドベントカレンダー2021は、Pres.UさんのOUCC Advent Calendar DAY21 Unityでゲーム作るRTA+おまけの謎解きです。
ちなみに
上の3DモデルはBlenderというフリーソフトで作りました。完全フリーです。どこかの機能を使おうとしたら有料アップグレードを要求されることなんてありません。広告もありません。開発側はどうやって稼いでいるのでしょうか。
ローポリモデル欲しい、けどモデリングしたくない人は
「○○ 3Dモデル フリー」とかで検索、ダウンロード⇒Blenderにインポート⇒モディファイアーを追加>デシメート⇒比率を調整
で簡単にポリゴンの削減ができるはずです。あまり削減しすぎると崩れてきますが。
そしてウサギの背景をもらってきたのはPoly Havenというサイトからです。そこのHDRIs(=360°画像)で入手することができます。このサイトではテクスチャや3Dモデルも無料で利用できます。IT業界の発展のための無償公開だそうです。非常にありがたいです。
Blender:https://www.blender.org/
Poly Haven:https://polyhaven.com