執筆者:yuyu
この記事はOUCC Advent Calendar 2021の19日目の記事です。前回はyuさんの「パワポを動画にしようとしてみた」でした。
吐く息も白くなってきて、いよいよ令和も3年目を終え、はや4年目を迎えることに驚きを隠せておりません。yuyuです。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。私は下宿をしている身ですが、部屋に備え付けの暖房の効きが異常に悪く、毎日布団にくるまっているミノムッチ状態です。
さて、今日は「政府統計の総合窓口」e-Statについて解説したいと思います。e-Statとは例えば「人口・世帯」、「労働・賃金」といった17の分野の政府による統計結果が集まったサイトです。具体的には国勢調査の結果や賃金構造基本統計調査(様々な業種の基本給を調査)の結果などが公表されています。URLはこちら。https://www.e-stat.go.jp/
※この記事は主にデータ分析のために、あるいは基盤教養科目などのレポート課題で自身の主張を裏付けるために公的な統計結果が欲しい方向けです。例えば、法学部に所属している私なら、特に政治学の分野において適切な政策を考案するために日本の現状を知る手段の一つとしてe-Statを利用しています。
目次
- はじめに
- この記事で伝えたいこと
- 解決したい問題
- じゃあ、どうする?
- e-Statの良いところ・悪いところ
- e-Statの使い方
- 補足
- おわりに
- リンク
1. はじめに
あなたはこれまでの人生で公的な統計結果が欲しいと感じたことがありませんでしたか?高校で調べ学習を課されたり、大学の基盤教養科目でレポート課題を課されたり。往々にして「引用するデータは信頼のおける発信者のものにしなさい」と注文が来ます。信頼のおける発信者とは公的機関、特に政府機関です。とはいえピンポイントで見つけるのは難しいです。たいていの場合は省庁が出している報告書に引っ掛かる程度。
そこで登場するのが我らがe-Statであり、これはありとあらゆる公的な統計調査結果を集約したサイトで、そこからさまざまな調査結果を調べ、データのダウンロード、ブラウザ上で表作成、グラフ作成が可能です。
こんな便利なサイトがあるのに使いこなさないのはもったいない!!!ということで、今日は[冬季集中講義]e-Stat基礎論を開講します。安心してください、楽単ですよ。
2. この記事で伝えたいこと
- e-Statは政府統計調査のポータルサイトとしての役割をもつ
- データのダウンロードが可能、簡単に利用できる
3. 解決したい問題
公的統計調査結果の効率的な収集です。そもそも、どのような統計調査が行われているのかを具体的に認識していないと単にブラウザで調べるという手法では限界があります。
4. じゃあ、どうする?
ついにこの記事の真打、e-Statの登場です。先述の通り、e-Statとは政府統計調査のポータルサイトです。ここを経由して様々な統計データにアクセスができます。ここでいったんe-Statの長所短所を確認しておきましょう。
5. e-Statの良いところと悪いところ
◇良いところ
- 政府統計調査ポータルサイトの役割を担い、あらゆる統計調査にアクセスできる
- csv形式やxlsx形式でデータのダウンロードが可能
- 全国で平均を取ったデータだけでなく、都道府県別、市区町村別のデータも完備
- 「詳細」からその統計を管轄する機関のサイトに飛び、細かい情報を得られる
◇悪いところ
- 若干、作成したグラフが見づらい
こんなところです。べた褒めをしても政府の回し者に思われてしまいそうなので短所を出しておきましたが、個人的には気にならないかなと思っています。それは、デザインの問題であるという性質上、xlsx形式でダウンロードしてExcelを開いて自分で表やグラフを作成すれば済むことだからです。
6. e-Statの使い方
今回は「家計調査」を題材として説明していきたいと思います。
(1)e-Statにアクセスする
任意のWebブラウザで「e-Stat」と検索していただくと”e-Stat政府統計の総合窓口”にアクセスできると思います。(直リンは https://www.e-stat.go.jp/)
(2)知りたい情報のキーワードを考える
ここからお目当てのデータにたどり着くには「・統計データを探す」というところから「すべて」、「分野」、「組織」、キーワード検索の4通りの方法があります。基本的には探しやすい「分野」を用いるのが良いと思います。探し出せなければキーワード検索を使いましょう。
今回の例として用いる題材は家計調査でしたね。つまり、キーワードは「家計」、「経済」です。まず分野を確認してみて、なければキーワード検索です。
「企業・家計・経済」という分野の主な調査に掲載されている「家計調査」をクリックしましょう。
(3)統計調査の詳細な内容確認
クリックして次のページに進んだら当該統計調査の目的と内容が大まかに書かれているのがわかると思います。統計データを分析するには統計で用いられている用語の定義を確認することが非常に重要です。自分の考えていた意味とは全く異なる場合があります。統計調査名の右にある「詳細」をクリックしてください。
すると担当機関名や課室名、連絡先などの情報がありますがそれらは無視して「ホームページURL」とあるのをクリックしてください。担当機関の当該統計調査に関するページに飛びます。
ここには調査の概要や結果が載っています。この統計では総務省統計局のホームページですが、別の統計で担当機関が異なる場合でも同様に調査の概要を説明するページに飛びます。さて、最も重要なのは用語の定義です。調査の結果 > 用語の解説と進みます。
可処分所得を例に確認します。
「実収入」から税金,社会保険料などの「非消費支出」を差し引いた額で,いわゆる手取り収入のことである。これにより購買力の強さを測ることができる。
用語の解説
実収入と非消費支出にカギ括弧がついていますが、これらの定義も同じページに説明があるので確認してみてください。
(4)データ取得
用語の定義を確認したらいよいよデータを取得します。(2)が終わった段階までページをさかのぼります。「データベース」と「ファイル」の2つが確認できるかと思います。
このうち、「データベース」を選択した場合はブラウザ上で表の作成、グラフの作成ができます。単に内蔵データを確認したいならこちらを選択してください。一覧が出てくるので家計収支編 > 総世帯 > 年次を選び(図1)、続けて用途分類(総数)の全国の右にあるDBをクリックしてください(図2)。作成された表を閲覧できます(図3)。表をそのままダウンロードも可能です。APIは私自身がよくわからないので使っていません。
一方、「ファイル」を選択した場合は Excelデータのダウンロードができます。
(5)データ分析
データを取得したら分析をして類似する別のデータを調べたりします。その場合は(1)からの手順を繰り返します。データ分析の手法は本題ではないので省略します。
7. 補足
今回取り扱った統計調査は国が行ったものであって、その収集単位も国全体です。しかし都道府県別のデータなど、地方公共団体を単位とする統計調査データが欲しいときもあると思います。そんなときはe-Statのトップページから「・統計データを活用する」にある「地域」を選択してください。
8. おわりに
いかがでしたでしょうか。ここまでお付き合いくださりありがとうございます。次節のリンクに学習用サイトのリンクを貼っておくのでわからない部分があればそちらを参考にしてください。
レポート課題のときだけでなく常日頃からさまざまな統計データに触れておくことで現政府の政策にある意図に気づくことができます。コロナ禍の今は皆さんも政府の動向にとりわけ注意を払っているはず。せっかくの機会ですからいろいろ考察してみると面白いかもしれないですね!
OUCC Advent Calendar 2021 次回はtakuemonさんです!お楽しみに!
9. リンク
- e-Stat政府統計の総合窓口 https://www.e-stat.go.jp/
- e-Statのヘルプ https://www.e-stat.go.jp/help/operation